やっぱり新型ポメラは出ると思う

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新型ポメラ、あると思います

しばらくは発表がないと思いますが、新型ポメラは出ると思っています。それがポメラDM250かどうかはまだわかりませんが。

DM250の技適情報が消えている

これは少し前から言われていますが、あまり気にしなくてもいいかなあと。技適が検索できるようになっている趣旨は、端末利用者が使っている端末(無線機)が技適が通っているものか確認するためのものです(技適のない端末を使うと違反となるので確認できるようにしている)。技適情報は、極論をいえば購入可能になった日(発売日)に情報が掲載されていれば問題がないわけです。

DM100のことを思い出す

以前こちら↑の記事で紹介しましたが、ポメラDM100の技適取得日は発売日 (2011年11月25日) の前日(11月24日)でした。どう考えても前日に技適が通ったその翌日に小売店に並べられるはずがありません。DM100商品発表日(リリース発表)は11月8日。この日に既に技適が取れているか、内定は出ているはずです。このことを考えると「技適情報が発売直前まで出ない」ことはありそうです。「技適情報が無い=新型が無い」と決めるのは早計かと。

以上のことから技適のことは気にしません。
むしろキングジムにおける「ポメラ」の位置づけから同社が次に何をしたいのか考える方がいいかなと思っています。

ポメラは現在のキングジムを形作る製品

キングジムと聞いて「ツイッターが面白い会社」をイメージする人は多いでしょう。もう少し詳しい人なら「ニッチな商品を出す会社」ということを知っていると思います。

どちらもポメラがこの路線を確定的にしたことはこれまでのインタビューで度々言及されています(主に宮本社長のインタビューで)。もともと先代社長は街の発明家だったというので、チャレンジ精神に溢れた人だったのでしょう。新しいモノを作る、失敗を許容するそういう会社の風土があったと思います。

そこに生まれたポメラという製品。非常にニッチ、デジタル製品なのに単機能という時代を逆行する商品です。しかしこれが大ヒット。この成功体験に続こうとキングジムは新たなニッチな開発を進めています。ニッチでも当たることがあるということを証明したのはポメラの大きな功績だと思っています。今でもニッチな商品が毎週のように発表されています。

さて、ポメラのヒットは、実はパソコンやデジタルデバイスが苦手な人に広がっていくことも想定されていたようなのですが(単機能で使いやすいから)、開発者の立石さんはそういう人よりも「ネットユーザー」にとてもウケていることを見ていた、という発言があります。2chのスレのコメントも拾っていたことなども明かしています。実はこの体験、つまり「ユーザーの声を拾って商品に反映させる」。これが今のゆるくて親しみやすいツイッター運営につながっているというのもこれも言及されているところです。フォローしている方は、公式アカウントが製品に関するアンケート「こんなの欲しいありますか?」をしているのをご存知だと思います。

今気づきましたが、ポメラも入っていますねえ……これ、2021年9月30日のツイートです

さて、そんな歴史(今年で14年)を持つ「ポメラ」をたった1行のアナウンスで終えていいのでしょうか。少なくとも「ポメラに対するこれまでのご愛顧に感謝します」と言わなくていいのでしょうか(感謝しろと言わせたいわけではないです・念のため)。それが出ていない以上新型は出る、そういう理屈で私はポメラはここで終わらないと思っています。

大変無粋な蛇足であることを承知で言うと、現在の状況は大変よくないです。新しいことを始めたい4月。憧れていたポメラを調べる人も出てくるでしょう。そこには「販売終了」の文字、かつ新型について、ポメラ全体についてのアナウンスは無し。ユーザーに対して「ポメラ終売なの?」といたずらに不安にさせていることに非常に憂慮しています。

延期になる要因はある

新型ポメラが出ない要因はいくつかあると思います。昨年から続く半導体の不足、ポメラDM200が割と完成度が高いということ。そして何よりポメラDM200が「デジタルメモ」という範疇からは既にかなりはみ出しているということがあります。

2008年に誕生したポメラ初代ことポメラDM10からするとポメラDM200は真逆の製品です。折り畳みを捨て、乾電池式を捨て、1ファイルあたり8000字から10万字まで拡大。さらに何だか「ポメラSync」「アップロード」といったふわっとした名前でごまかしていますが、Wi-Fiを掴んで、スマホと同期したり、メールまでできる機種です。

実際のユーザーの使い方も持ち運んでささっとメモを取る「デジタルメモ」より、腰を据えてテキスト作成する「ワープロ」的に使うユーザーも多いように思います。そもそも単純な持ち運びのしやすさで言えば、圧倒的にスマホが有利です。それを物理キーボードや変換の賢さで補ってきたのがポメラです。しかし、変換の賢さはスマホもかなりいいところまで来ています。ポメラよりもスマホの方が変換がいいという人もいます。

2023年のポメラ15周年に何を出す?

これも何度も言って恐縮ですが、2023年はポメラ発売15周年のメモリアルイヤーです。2022年は「繋ぎ」のDM250(5のつくポメラは大きな革新が無い+廉価版)で、2023年の「本番」にDM300、あるいは「4ケタポメラ」を出すのではないかと期待を込めて思っています。

DM300あるいは4ケタポメラは相当に革新的なポメラであると考えています。むしろ「ポメラ」を脱却する可能性もあるような気もしています。何しろポメラは既にかなり完成された製品だからです。次に出てくるポメラ(ポメラという名称で無いかもしれません)は、もしかしたら原点回帰で「ワープロ」になっているかもしれません。

待ちましょう

もうこれしかありません。待ちましょう。まずは6月21日。そして、DM200の発売日10月21日が一つの目安です。待てない人はポメラ、あるいはそれに類する端末を買いましょう。私からは以上です。