スマホでは長文は書きにくい? フリック入力を練習した話
ポメラ購入の理由の一つに「スマホで長文は書きにくい」という声をよく聞きます。どうしてでしょうか。
「トグル打ち」と「フリック入力」
スマホの日本語入力はどのようにしていますか? もちろんQWERTY配列キーボードも出せますがボタンが小さくなるので、ガラケーで主流の「トグル打ち」かスマホで導入された「フリック入力」にしている人が多いと思います。
トグル打ちで「ポメラ」と入力しようと思うと、「は」を5回押し、半濁音にして「ポ」、「ま」を4回押して「メ」、「ら」は1回押すと出すことができます。一方、フリック入力は、五十音の最初の文字から十字に配置された字にフリック(軽く滑らせる動き)するとその字が入力されます。
私も長らく入力方法はトグル打ちでした。正直、新しいことを覚えるのが億劫で使ってきませんでした。
フリック入力で長文は書ける?
しかし、2019年の11月頃だったでしょうか。フリック入力を練習し始めました。
きっかけは、その頃はなぜか「ポメラよりもフリックの方が早い」という意見をよく見たからです。そうした意見を見かける度に「いやいや、フリックそこまで早いか?キーボード入力の方が思い通りになるのでは……?」と懐疑的でした。しかしフリック入力を使っていない自分が「フリックは遅い!」と主張するのもそれは筋が通らないし、自分で確かめるべきだなと思ったのです。
いくつかサイトを見てフリック入力の覚え方のコツを調べました。最初は戸惑いましたが、今はフリック入力を中心に使っています。
一つ目のコツはこれ。
中央のボタンを長押しすると、母音のキーが時計回りに並んでいることがわかります。
二つ目のコツは以下のこういう単語を練習したことです。
・一味「いちみ」
・普通「ふつう」
・常世「とこよ」
・ハーレー「はーれー」
・最中「さなか」
・和解「わかい」
・未開「みかい」
・スカイ「すかい」
・世界「せかい」
・都会「とかい」
こういう単語を打っているとなんとなく法則が見えてくると思います。最初はゆっくりでいいと思います。
個人的には、いろんなことを試すよりも、この単語をゆっくり何度も打てば気が付けば長いテキストも苦ではなくなってくると思います。
ちなみに今はあまりこの意見は聞きません。不思議なことに「波」があるみたいです。
スマホで長文が苦手な理由
さて、話を戻します。
フリック入力を使うようになった今、「スマホで長文は苦手」と主張する人の気持ちがとてもよくわかるようになりました。スマホで100字、いや50字以上のテキストは打ちたくないなあと思ってしまいます。
でもその理由はフリック入力とはまた別のところにあります。テキスト作成は、お手本となるテキストを打っていく作業とは異なり、文意が通るようにテキストの順を入れ替えたり、より良い言い回しに直したりする必要があります。
その際に必要になるコピーの操作に欠かせない「文字選択」が私はとても苦手だと気が付きました。長押しでコピーは可能ですが、範囲が多かったり足りなかったりと不確定要素が多いこと、意図しないタップが発生しやすいため、自分はスマホでの入力はトグル打ちだろうとフリック入力だろうと苦手なのだとわかりました。(長押しの秒数で選択範囲が変わるなど、操作する方法や操作を簡単にするようなアプリがあるのでしょうか?)
またペースト(貼り付け)も同様に苦手です。貼り付けをしたい位置の後ろにカーソルを移動するのが苦手なので、改行を入れて貼り付けをしています。
習うより慣れろ……かもしれない?
とはいえ、2020年のLINEの調査(https://research-platform.line.me/archives/35015909.html)では「高校生がオンライン学習・授業を受ける環境は、スマートフォンが7割」という結果も出ているのでスマホのテキスト作成の性能云々よりも、単なる「慣れ」で、スマホの方がテキスト作成しやすいという声が主流になるかもしれません。もしかしたらあと数年すれば「テキスト作成に特化したスマホ」が出ているかもしれません。