「ポメラがないならネットを切ればいい」この主張にどう反論するか
「ポメラの意義がわからない派」からよく聞かれるのが「ネットにつながらないのがポメラの長所だというが、端末を機内モードにすれいいのではないか?」という意見。つまり「ネットにつながないから集中できる」であれば、「ネットにつながらない環境」をPCなりスマホなりの手元の端末でつくればいい。あえてポメラを購入するは必要ないという主張です。
一理あります。
しかし「ネットにつながらないポメラ」と「ネットに接続していないスマホなりPC」は似て非なるものです。執筆環境を机に例えたイメージ図を用意しましたのでご覧ください。
これがポメラのイメージ図。乗っているのは時計と辞書とペン。それからカレンダー。
次にこちらがスマホやPCのイメージ。
乗っているのはノートとペン、辞書に加えて音楽や動画、SNSやカメラ。いろんな機能が搭載されています。執筆作業にどちらの机を選びますか? 広いけれどいろんなものが乗っているスマホやPCか。小さいけれど目的のものしか乗っていないポメラか。
工場などでも作業台は物を置いておかないのが鉄則だと聞いたことがあります。作業時は必要なものを持ってきて作業をする。「必要なもの以外は台の上に無い」という環境を作っているそうです。同じことがポメラを使うことで、デジタル環境上で実現できていると思います。
また、もう一つ重要な要素があります。気づきましたか?
ポメラは白黒で構成されていますが、スマホやPCはいろんな色(といっても今回の絵では赤と青しか加えていません)にあふれています。この点も看過できないところで、色の情報が遮断されています。あまり言及されない点ではありますが、ポメラの強みの一つはここにもあると思います。
もしスマホをBluetoothキーボードと接続して「ポメラ的に」使いたいと思う方は、端末を「機内モードにする」だけでなく「画面を白黒にする」も試してください。これは自分も教えていただいて夜更かし防止に使っているのですが、深夜の飯テロがことごとく不発になります。楽しいはずのツイッターも味気なくなるので本当におすすめします。