ポメラの誤解?!
ポメラも息の長い商品になりました
ポメラは2023年10月で発売15周年を迎えます。これまでに5世代、10種類(コラボ機含む・DM200Xスケルトン除く)のポメラが世に送り出されてきました。
初代ポメラことDM10が発売された当時、目標を上回り生産が追い付かなくなるほど大変な人気を博したそうです。テレビCMも流れたので、名前だけは知っているという人もいると思います。
ただ、DM200やDM250といった現在のポメラは当時から進化したところがたくさんあります。コンセプトの部分から変化した部分もあります。あなたのポメラの認識は果たしてアップデートできているでしょうか?!
今のポメラは……!?
よくみかけるポメラのイメージをまとめてみました。実際はどうなのかを簡単に紹介しているので右端のボタンで確かめてみましょう!
ポメラDM200からほぼPC並みの変換エンジンを持つATOKを搭載しました。いつも100%の変換ができるわけではありませんが、少なくとも昔のポメラのようなイラつくような変換はなくなっていると思います。
初期のポメラはモノクロ液晶を使っていたのですが、現在はスマホやパソコンのモニターに使われるTNT液晶が使われています。バックライトで画面を明るくできるので、初期よりも今のポメラの方が目が疲れやすいと思います。純正の液晶保護シートでもブルーライトカット機能を謳っています。
2010年頃まで多くのポメラの機種は高級感を出すためにラバー塗装が施されていました。これは経年劣化により加水分解してベタベタすることが多いです。さすがに現在のポメラはこの塗装はありません。ご安心ください。
初代ポメラの定価は2万6,000円。廉価版として売り出したDM5でも2万790円(税込)。初期から安いものではありませんでした(もちろん、実売はこれよりも安い)。
「思っていたより桁が一つ違った」というツイートをたまに見かけるのですが、今、4桁台で買えるポメラは中古のDM5くらいだと思います。「ポメラは汎用機ではないので高い」という理解が進んだ方がガッカリ感は減るかなと思います。
キングジムは日本の会社ですが、初代ポメラから中国に製造委託しています。ポメラの底にも「Made in China」の文字が確認できます。「企画・販売は日本、製造は中国」と言った方が正確ですね。
最近のポメラは出るごとに重量を増しています。これは、持ち運びやすさよりも入力の快適さを優先したためだと開発者インタビューで語られています。初期のコンセプトとは真逆なので、このイメージを持っている人は、実際に手に取ってみることをおすすめします。
ポメラの今後
2008年に誕生したポメラも、はや15年。環境の変化やユーザーの要望に応じて変化を続けてきました。DM200でほぼ完成形、DM250でそれに磨きをかけた印象があります。
個人的には次のポメラは今のポメラのイメージを壊して、大胆なことをしてほしいなあと勝手に思っています。軽量のPCやスマホとBluetoothキーボードとスマホの組み合わせ等、競合も増えている中、難しいことなのだろうとは思いますが。今のポメラは好きですか?変わってほしい部分はありますか? これからのポメラがどうなるか、楽しみにしたいですね。