手書きとポメラの使い分け

ポメラ雑談

皆さんはどんなときにポメラを使い、どんなときに手書きでテキストを書きますか? 今回はアイデアを文章にするプロセスの観点から手書きとポメラの使い分けについて一例を挙げたいと思います。

アイデアは手書きで膨らませる

小説家(プロアマ問わず)を対象とした面白いアンケートがあったので紹介します。主催はぺんてる(シャープペン研究部)とポプラ社。2020年の調査で、「小説を書く」「プロットや構成」「プロットに至るアイデア」の三段階で何を使っているかという問いに約200件の回答がありました。

意外と○○派多数!?調査結果発表「物書きのプロアマのみなさん、手書きってどうなの?創作大調査」
https://note.com/pentel_sharppen/n/n51f326a9990c

これによると、小説を書くのに手書きの人はほぼおらず、キーボードを使う人が多いが、プロットや構成、さらにプロットに至るアイデアを練るときに使う道具は、手書きの割合が多くなるという結果が出ました。

アイデアがまだあやふやなうちは手書き、構想が固まってからキーボードという流れは、小説に限らずエッセイやブログ、評論、論文や仕事の書類や資料作成などのプロセスもこうした手順を踏まれる方が多いと思います。

アイデア出しはポメラ?

アンケートでは約1割が、最初のアイデア出しからキーボードを使っているそうです。皆さん何か新しいアイデアをひらめいたときに書き留める「メモ」としてポメラを使っていますか? 私の場合は、ルーティーンで慣れたテーマはキーボードでもできるのですが、新しいことになると手書きでないとやっぱり勝手が違って難しいですね。

道具は人それぞれ

飛行機をアイデアに例えて簡単な図にしてみました。
アイデアを整理するプロセスでは手書きをしている人が多く、まとまった整合性のある文章にする頃にはキーボードを使っていることを示しています。スマホのアイコンを入れたのは芥川賞の最終選考まで残ったクリープハイプの尾崎世界観さんが、スマホで小説を書き進めて、ポメラでまとめていると話していたことを思い出したからです。

手書きもまた奥が深くて、ペン(書くもの)はもちろんノートや手帳など紙にもこだわりがあると思います。ポメラユーザーは万年筆がお好きな方が多い印象です。

ちなみに下の画像は過去の私のノートです。紙は小さめが好みで、ペンはジェットストリーム派ですが、無ければその辺に転がっているものを使います。太めの0.7ミリが近年の定番です。最近はポメラに関して手書きでまとめることはなくなりましたが、以前はノートにショトカを書き出してみたり(左)、ポメラの要素挙げていたり(右)していたんだな、と懐かしく思いました。行き詰ったときは手書きに戻るといいかもしれませんね。初心忘るべからず、です!

手書き、いいんだけど……

一つだけ手書きの短所というべきところを挙げておきます。
それは「捨てにくい」こと。今、実家の片付けに手をつけているのですが手書きのものは手放しがたい。(自分のものでないものはさらに難易度が上がる)データよりもずっと熱量があり、捨てるともう二度と手にすることはできないのでなかなか踏ん切りをつけるまでに時間がかかります。

試行錯誤は続く

アイデア出し、アイデア整理は何がいい方法なのか、人のやりかたを真似たり、本を読んだりしてあれこれしています。後から見返すときの検索方法や管理の方法も含めてこうした試行錯誤は続けていきたいですね。手書きなのかポメラなのか、あるいはまた違う方法なのか。柔軟にやっていけるといいですね。

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