ポメラユーザーを二分する派閥
ポメラユーザーにはいくつか派閥がある
ポメラユーザーにはいくつか派閥があります。お気づきでしょうか。
「ポメラニアン」派か「ポメラー」派
→ポメラ愛好者の総称をめぐる静かな戦い。私は中立「ポメラユーザー」派です。
「ストレート」派「折り畳み」派
→これはDM100が登場してから生まれた分断です。ちなみに、DM30発売時、キングジムが実施したアンケートでは、折り畳み型とストレート型がほぼ互角だったことを明らかにしています。折り畳みギミックをポメラの「肝」と捉える人も多いのか、DM100以降のストレート型ポメラは「(ポメラと呼ぶには)大きすぎる」「ギミックが無くて物足りない」といわれたりします。
「乾電池原理主義」か「充電地許容派」
これはDM200が誕生してからの新興派閥です。乾電池は電源が切れたときにコンビニ等で購入できるという理由から根強い支持を得ています。とはいえ充電池のポメラを使い出すと、乾電池の取替え(と時計あわせ)の手間がなくなり、モバイルバッテリーを携帯すれば、外出先でも充電しながら執筆ができるので鞍替え派もいるのではないかと思います。
もっとサイレントな派閥もある
これらはポピュラーな派閥だと思います。今回紹介するのは上記3つ以上にサイレントでありながら、SNS全盛時代においては相互の交流を阻害する原因ともなっています。それがこちら。
「pomera」派と「ポメラ」派
ちなみにいずれもキングジムの商標です。ですのでどちらが正解・不正解ということはないのです。ただし、ここに検索のフィルターを通すとこの二つの見える景色は大きく異なります。
ツイッターでこの2つを検索してみてください。(※以下の「検索」は全てツイッターの検索を指します)
ポメラ(犬種の省略呼称)やポメラ(韓国の戦闘機)、ポメラ(果物)の話題および、ポメラさん(アカウント名等)も混じることもありますが、おおよそ「ポケットメモライター」のポメラがヒットします。
一方で「pomera」で検索すると、pomera(果物)の話題のほか、海外のアカウントや英語ではない言語のツイートが並ぶなどいっきに国際色豊かになり「ポケットメモライター」のポメラの話題を探すのが難しくなります。ぶっちゃけ「ノイズが多い」ということです。
そんな事情もあって、当アカウントでは「いいね」を押すのは「ポメラ」の文字列を含むツイートのみにしています。たまにpomeraにもいいねしていますが、基本的には相互フォロワーさんで気が付いたときのみ、という運用です。 本来はpomeraも「いいね」したらいいのですが、ノイズが多すぎるので実施できていません。
pomeraを使う人の気持ちもわかります。ポケットメモライターの話題を出そうと本体を見たところpomeraと書いてある(「ポメラ」とは書いていない)。だからpomeraと正確に記す。そういうことだと思います。ただ、同好の士に見つけてもらおうとする場合は「ポメラ」も併記しておくことをおすすめします。あるいはpomeraと書いて、タグの「#ポメラ」を入れておくとか。ファンが多い場合はいいのですが、ポメラのようにユーザーが少ない界隈の場合は検索で見つけにくいことは少し大げさに言えば、存在していないのと同じなので致命的です。
「pomera」派と「ポメラ」派
これを体験したのはDM250の技適が見つかったときのことです。この情報を最初に見つけた人、およびそれを拡散した人はいずれもpomera派で、pomeraとポメラの併記ツイートで私は情報を知ることになりました。
pomera派とポメラ派にはフィルターバブル、あるいはエコーチャンバー効果といわれるものでしょうか。強固な壁ではありませんが、うっすらと透明な幕があるような感じを受けます。敵対しているわけではありません。ただ、ウェブのアルゴリズムによってお互いを認識しにくいだけです。サイレントな派閥と言えばいいのでしょうかね。このサイレントな派閥こそが、折り畳みかストレートか、乾電池か充電地か、を超えてポメラユーザー最大の派閥のような気がします。