ポメラDM250の「シナリオモード」は縦向きのアウトライン+α

ポメラDM250

期待の高い「シナリオモード」

ポメラDM250の機能の中で注目されている機能の一つが「シナリオモード」ではないかなと思います。公式動画でも「芸人さんが漫才書いたりしていますよね」と言われていたのが印象的でした。さすが、よく把握されている。

ポメラを使っている芸人さんだと、「ナイツ」の塙さんがポメラ(DM100)を使って漫才を作る動画を出されているほか、M-1チャンピオンに輝いた「錦鯉」の渡辺さんも同じくDM100を使っているのがドキュメンタリーで映っていました。

2分20秒頃からポメラ登場!

知り合いの脚本家もポメラを見せたときに一番食いついたポイントは「縦書きができる」ことでした。きっと、ポメラユーザーと親和性が高いというか、ある程度要望があって搭載した機能だと思われます。

おそらく「縦向きアウトライン+α」

今回の「シナリオモード」は、DM200ユーザーでアウトラインを使う人はお気づきかと思いますが、縦向きのアウトラインを強化した機能だと思われます。見出しエリアができること、半角ピリオド「.」と半角シャープ「#」で見出しが作れる点や、10階層まで作れること、その操作やショトカもDM200のアウトラインと同じです。

「シナリオモード」と「縦向きアウトライン(DM200)」の違いは、DM200の「見出しウインドウ」が縦書きだろうと横書きだろうと「左側」に横書き配置されることに対して、DM250は「名前エリア」が「上」に配置され、縦書きになる点、および、名前(見出し)が記号(「.」「#」のいずれか)の直上に配置される3点です。

アウトライン紹介ツイート▼で「見出し(左端)は横向き」と紹介しているのがまさにこのこと。DM200では縦向き2段アウトラインはできませんでした。

ポメラDM200の縦向きアウトライン。見出しは左側に配置され、横書きとなる。
これがDM250の「シナリオモード」。上に「名前エリア(①)」が配置し、縦書きで表示される
(※この図はDM250の取説105ページから)

あくまでも表示(見かけ)であることに注意

期待も大きい機能なので、念のため1点注意点をおいておきます。
ポメラDM200のアウトラインでも同じですが、この「シナリオモード」も表示上だけで、このレイアウトがPCやスマホでも維持されるわけではありません。

このアニメ▼でも(アウトラインは後半に一瞬出てきます)わかるように、ポメラ上の見え方はいろいろ変えられますが、ファイルは一つ。あくまでテキストファイル(.txt)であることに変わりありません。

テキストファイル(.txt)は文字サイズやフォント、行間、文字飾り(太字や下線など)、レイアウトや文字の並び(縦・横など)の一切を指定しません。表示するアプリケーションに依存します。繰り返しになりますが、ポメラ上でシナリオのように見えているテキストも他のアプリで見ると同じようには見えません(おそらく崩れて見えることが多いでしょう)。この点だけはお気を付けください。

同様に、印刷でシナリオモードのレイアウトを出すときは、テキストファイルをそのまま印刷しても(この場合は縦書き+フレーム)印刷のデフォルト設定でしか印刷されてきません(おそらく横書きベタ打ち)。もし、フレームを表示したい場合はスクリーンショット(Ctrl+Shift+3)を撮り、画像を印刷しましょう。

下のステイタスバーを消したいときは「全画面表示」(Alt+Enter)→ スクリーンショットでOK!

応用が利きそうな「シナリオモード」

今のところ主にシナリオや脚本を書くユーザー向けとされているシナリオモードですが、応用がきかせられそうな気がしています。辞書的なものを作るとき(wikiなら横書きだろうけれど、辞書なら縦書き!)や、歴史年表を作るときとか便利そうです。(歴史年表はどういうタイミングで作るの?とか聞いちゃダメ)このあたり、発売後、いろんな知見が集まるといいなあと思っています。面白いアイデア事例があればまとめていきたいと思います。楽しみですね!

ポメラDM250

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