ポメラDM250は定説を覆した一台になった!

ポメラDM250

キングジムが7月12日、ポメラDM250の発売を7月29日に開始すると発表しました。

DM30(2018年)から4年、DM200の発売(2016年)からは6年ぶりの新型ポメラとなります。DM200の発売終了(2022年3月31日)の後、後継機の発売アナウンスがなかったことから「ポメラシリーズ」そのものの終了か!?という懸念もある中で皆さんよく待ちました!新型の発売です!

250台限定の「白ポメラ」(販売終了)や新しいハードケースなど話題もたくさんありますが、まずは、DM250はこれまでのポメラの定説を覆した記念すべき機種であること、まずはそれについて書き残したいと思います。

「5の付くポメラ」だけど、廉価版ではない

ポメラの進化。実線が直系で点線を傍系で表現

歴代のポメラで型番に5の付くポメラ(DM5、DM25)は、ぶっちゃけて言えば「廉価版」の位置づけでした。既存のポメラをベースに作り、新規性に乏しかった「5の付くポメラ」は失敗(特にDM5は「失敗作」とインタビューで言われている)に終わってきました。

このことから私は技適で「次の型番がDM250」と判明したとき、ポメラDM200に微細な強化の入った機種になるかなと思っていましたし、今だから言いますが少し心配していました。

しかし、12日の商品発表の会見では(この記事によると)「内部設計をほぼすべてを作り直している」そうで、これまでの「5の付くポメラ」とは明らかに性質が違うことがわかります。機能はDM200よりも上位となり、価格もこれまでのポメラを上回る60,280円(税込み)です。

DM250は「価格を抑えて間口を広げよう」そんな考えを捨て、「機能強化」および「ユーザーの要望に応える」に徹した機種だと思います。「欲しい人だけが買えばいい」そういう強気の価格設定。いいと思います。「ポメラユーザーのためのポメラ」だと言っていいでしょう。

価格は上がりましたが、販売目標は8000台と控えめ。ですが、ふたを開けてみると「白ポメラ」ことポメラDM250ホワイト(正式な型番がわからない)当日に販売終了、DM250(黒ポメラ)もその翌日には公式ストアで在庫切れ表示が出るなど、好調な滑り出しのようです。「高い」「この値段なら●●が買える」そういうツイートもたくさん見ますが「買う人は買う」ということです。

DM250は「原点回帰」のポメラ

強気な価格と機能を追求したポメラ、DM250。企画会議に参加したキングジム社員は全員が反対する中、社外取締役の1人が「これはいくらであっても買う」と言ったことから、販売にゴーサインを出したポメラ初代のエピソードを思い出します。原点回帰であり、ニッチのお手本です。

ポメラDM250のポメラシリーズにおける位置づけは? と聞かれたら私はこの点を強調したいと思います。これは、初代ポメラの生みの親である立石幸士さんが電子文具の開発部に戻った影響もあると思います。このあたりは機会をとらえて触れていきたいと思います。

ポメラDM250

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