ミニマリストとポメラと単機能
薄ぼんやりとミニマリストに憧れた時期があった。部屋の中の情報量が少なくていいなと思ったのだ。何か行動を起こそうと思ったとき、モノが少ないからすぐに取り掛かれるのはポメラにも通じるものがあるように思う。
ミニマリストの基本は「多機能なモノ」を選ぶこと
いくつかのブログなどを見ているとミニマリストは多機能なモノを選ぶ、とある。ガジェット関連だとスマホとPC(特にiPhoneとMac)で仕事と娯楽はまかなうことができるという。この時点で自分の部屋やカバンの中を見ると「自分にはミニマリストは無理だ」となる。カバンの中にはポメラにICレコーダー(そして替えの電池)が入っていた。
スマホでICレコーダーを代替できるのは百も承知だが、どうにも尻の据わりが悪い。ICレコーダーは、諸々の設定を考えなければRecボタンを押すだけで録音開始だ。できる限り目的までの手間を省き、物理ボタンで実感を得ながら「ポチっとな!」する。専用の道具というのはそういう良さがある。
会議で録音をしつつメモを取り、清書して提出するミニマリストとポメラユーザーの荷物を列挙する。同じ仕事でも違いは明確だ。
【ミニマリスト】 | 【ポメラユーザー】 |
●iPhone /スマホ ●Mac /PC | ●iPhone /スマホ ●Mac /PC ●ポメラ ●SDカード(ポメラ用) ●SDカードリーダー(ポメラ用) ●ICレコーダー ●単4電池(ICレコーダー用) |
モノを厳選したらモノが増える不思議
ミニマリストのブログを読むと「モノを捨てるのではなくモノを厳選する」のがミニマリストだと説く。なるほどと納得するが、ポメラだって厳選の結果だ。むしろ機能を削いだポメラの方が「ミニマリスト的」にも思える。ポメラを選んだ結果、SDカードやSDカードリーダーといったモノが増えるのは単機能製品の宿命なのだろうか。使い勝手よりも「多機能だから」という理由でモノを選ぶ方がミニマリストの流儀には反するような気がするのだが……。ミニマリストの道は遠いようだ。
ポメラユーザーにミニマリストはいない?! 否!
ここまで自分の例のみを出して「ポメラユーザーはミニマリストになれない」という仮説を展開してきた。しかしポメラユーザーでも、モノを厳選して豊かな暮らしをしている人はいるだろう。というか、実際モノの少ない部屋にあるポメラの画像もRTしたことがある(が、埋もれて見つけられなかった)。きっと何かコツがあるに違いない(モノを増やさない工夫をしている方はぜひコツを教えてください)