私は最初に死体で発見される村人Aになりたい
物騒なタイトルですみません。
今回はこのブログの運営について話そうと思います。
悩みと導き
少し前からこのブログをどう展開させていこうか悩んでいました。書きたいことはたくさんあるが、なんとなく先が見えない。目指している方向とずれてきているのではないか。いや、やりたいことをそのまま実行しているのだからずれるはずがない、等とぐるぐる考え続けていました。
そういうときに役に立つのは過去の自分の行動でした。
最近、昔のことを思い出すことが多かったのですが2つの記憶が素晴らしい導きとなってくれました。
一つ目「自家製ポータルサイト」
電車で帰宅途中、不意に自分がかつて運営していたホームページのことを思い出しました。テキストサイトを作っていたのかと想像された方もいるかもしれませんが、自分が作っていたのはリンクばかりを貼ったページでした。言うならば自分のブックマークを公開しているようなもので、一応カテゴライズしてまとめていたので「自家製ポータルサイト」といった感じでしょうか。（「ポータルサイト」は各種定義がありますが、Yahoo! JAPANのようなものをイメージしています）
載せていたのは企業の公式サイトから、個人運営の写真のサイト、日に3回は読んでいたテキストサイトなどずらりと並べて悦に入っておりました。
デンマークかそのへんの北欧のアーティストが作ったクリックだけで遊べるゲーム（というよりパズル寄り？）「このページはコンテンツが多くて時間があるときに」と注意書きをつけておいたら、友人が「数時間で全部クリアした」と後で教えてくれて嬉しくなったことなどもありました。
二つ目「発見された村人Aの死体」
もう一つ、思い出したことがありました。
2年か3年前だったと思うのですが占いができる友人が主催した小さなイベントに顔を出したことがありました。どういう流れだったか忘れてしまったのですが、「あなたは物語に出てくるならどんなキャラクターか」という質問をされました。
おそらく自己分析・他己分析の一環なのだと思います。周りは「回復役に徹するな」とか「高火力キャラクター一択！」（全般的にファンタジー寄りの回答が多かったような気がします）などの回答が出て、それに対して友人がコメントを寄せていきます。
私はそこでウケを狙って「最初に死体で発見される村人Aになりたい」と答えたのです。友人はちょっと困った顔をした後、少し考えて「死体が見つからないと物語が始まらないからね。大事な役だね！」と言ったのです。最初はウケ狙いでトンチキなことを言う私に対してフォローを入れてくれたのだ、なんて機転の利く人なんだろうと感激していたのですが、後から実はすごく良いことを言ってもらったと思うようになったのです。
物語がどう転がっていくかわからないにせよ、きっかけを作ることが自分のやりたいことなんじゃないかな、と思うようになったわけです。実際、時間をかけて真剣に考えてみても「最初に死体で発見される村人A」以外の役は自分は向いていないなあと思うようになりました。
「村人Aの死体」と「自家製ポータルサイト」の共通点
そこで気がついたことがありました。
「自家製ポータルサイト」は「最初に死体で発見される村人A」だったのです。物語の始まりを作り出すきっかけの存在。
かなり飛躍したので解説を入れます。
「村人A」の死体を見た人はどう行動するか。犯人捜しの推理が始まることもあれば、まずは人を呼ぼうとなるかもしれない。追い剥ぎすることもできる。もちろん無視するのも一つの手。選択肢は発見者に委ねられるわけです。
自家製ポータルサイトに載ったリンク群は飛んでもいいし、飛ばなくてもいい。その先に出会いと新しい出会いの物語が展開する可能性を秘めている。そこに立ち寄った人が決めたらいいのです。
この2つの経験は「私のやりたいこと」を色濃く反映しており、結局は地続きだったのではないかとひらめいたのです。
これがテキストサイトじゃないあたりが自分らしいなと思うところです。テキストサイトはもちろん、何かのきっかけになります。ただ、テキストサイトならば起承転結、ある程度のストーリーがあり結論を出さないといけない。例えるならば同じ村人Aでも「この村で祭りをやっているよ（祭りに行かないと物語が進まないよ）」と言うより、もの言わぬ死体の方がその後の選択肢が広いと思いませんか？
今年の夏の目標ができた！
今までもオススメのポメラユーザーさんのnoteや公式のインタビュー、おすすめのツールを引用しつこいめ、リンクもりもりで紹介してきたので、やりたい方向性は間違いなく実現できていたのですが、自分の指向性を理解した今、さらにその点を強化していこうと思っています。
というわけで今年の夏は全力で死体になります。よろしくね！